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2016年2月23日 (火)

暗峠(くらがりとうげ)を歩いてきました/奈良・生駒 ~ 東大阪・石切

160221kuragaritouge00奈良と大阪を最短で結ぶ旧街道の「暗越奈良街道・暗峠(くらがりごえ奈良街道・くらがりとうげ)」を奈良・生駒~東大阪・石切までを歩いてきました。

2016.2.21()奈良県橿原考古学研究所の友史会の2月例会は、生駒・往馬大社を出発点に生駒山山麓の古代遺跡を見聞して「暗越奈良街道・暗峠」を越えて東大阪・石切神社までの道程がこの日の学習コースでした。参加者は140名余でした。今回のこのブログは、古代遺跡のことは無しにしまして「暗越奈良街道」のお話にいたします。

「暗越奈良街道」は現在は国道308号線で自動車の通行は可能ですが、道幅はいたるところで車幅いっぱいのところがあるむしろ「酷道」ともいえる道筋です。江戸時代では数ある奈良街道、伊勢参宮街道のうちの一つになります。

「くらがり」の名前の由来は、『木々がうっそうと茂るところの意味の“くらなり”からきている』とか、『道の勾配がきついため、馬の鞍が“仰向けに鞍返り”してしまうという』ことからとも言われているそうです。

江戸時代には奈良見物やお伊勢参りの往来で賑わっています。NHK朝ドラの「あさが来た」では、次のような話のシーンがありました

・・・あさの嫁ぎ先・両替屋「加野屋」の主の「正吉」が病で倒れて療養しているとき女房の「よの」に、『元気になったら、お伊勢参りをしよう。「暗峠」を越えて奈良の町に入り、そして榛原を越えれば伊勢はもうすぐ先やからな』と言っていました・・・
 

実際に峠越えを歩いてみますと話にある通りものすごい過酷な道のりでした。峠の標高は455m、最大勾配37%、平均勾配20%がそれを物語っています。往馬大社から石切神社までの全行程10㎞の内、暗峠道は4㎞でしたが、この日のエネルギーの90%はこの道のウオーキングで使い果たしてしまった感じでした。では、どのような道であったかを以下の写真でご覧ください。

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【暗越奈良街道を歩いた行程】・・・歩いた行程10㎞、その内、峠越え道は4

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(左)【往馬大社】・・・この神社を中心に生駒山麓の古代遺跡を見聞しながら、暗峠へ向かいました
(右)【暗(くらがり)峠へ】

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【峠への登り道①】・・・このあたりより狭い道が続きます。路面はアスファルトでなくコンクリートで、滑り止め処理をしています


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【峠への登り道②】・・・登ってきた後ろを振り返ります。勾配のきつさをご覧ください


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【峠への途中で奈良方面を眺めました】・・・遠く向うの山は、奈良奥山あたりでしょう

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【峠の家屋】・・・峠の茶店と家々。大正時代初期までは20件ほどの茶屋や旅籠がありました/県境の標識が見えます

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【河内名所図絵に描かれた暗峠】・・・江戸時代/享和元年(1801)に刊行された図絵

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【暗峠へ道標】

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【峠の頂点】・・・県境の標識のあるところに、峠の頂点が見えますね

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【峠の石畳】・・・江戸時代に街道の整備がなされて石畳が敷かれたそうです。奈良見物やお伊勢参りの往来で賑わったことでしょう。現在は国道308号線。車はこの狭い道幅ギリギリに通行しています(道の向こうからくる車を見てください)

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【峠より大阪への下り道】・・・やっぱり道幅は狭く勾配はきつい。下りは人は背をそらし気味に歩いています。車も道巾いっぱい

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【眼下の大阪市街】・・・大阪への下り道で大阪市街が眼下に見えます。向うの少し黒っぽいビル群のところが「上町台地」。その手前が、現在も低地になっていて昔は「河内湖」だったところです

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【河内湖地図】・・・上の写真と見比べてみてください。建物をすべて取り払ったイメージで眺めますと、上町台地と河内湖だったところが想像できますね。
 
いま、NHK大河ドラマの「真田丸」で真田幸村が大坂冬の陣で「真田山」に築いた砦「真田丸」は、上町台地の森ノ宮のすぐ南側です

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【石切神社】・・・この日の終着点。宝物館を見学して例会は終了でした

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コメント

まめはなさまへ
そうですか。友史会でお会いしていたかもしれませんね。私は1998年から入っています。いろいろと史跡見聞を楽しんで、人生を豊かにしています。
またいつかお会いできる機会があればうれしいです。
  17-03/01(水) 水無月生

投稿: 水無月生 | 2017年3月 1日 (水) 09時22分

昔、橿考研に入っていたことがありました。奈良県出身、考古学大好きなまめはなです。今は、主人の転勤で宮城におりますが、こちらでも縄文遺跡をめぐったりしています。古代の地形を想像しながら、古道を歩くとは、素敵な活動ですね

投稿: まめはな | 2017年2月26日 (日) 20時37分

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