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2012年11月の4件の記事

2012年11月16日 (金)

伏見桃山陵と乃木神社を参拝してきました(2012.10.24)

 10/24(木)に伏見・御香宮神社を参拝しましたその続編です。御香宮神社を参拝したあと、東方向へのゆるやかな上り坂を「伏見桃山陵」と「乃木神社」をめざして歩きました。御陵さんの入り口に当たるところには、「明治天皇陵」「昭憲皇太后陵」と揮毫された石碑があり、そこから先は深い木立に囲まれたゆったりと広い参拝道が続いています。1㎞ほどを20分ぐらいゆっくりと森林浴を楽しみながら歩きますと「明治天皇陵」に着きました。
 「明治天皇」がお祀りされています伏見桃山陵は、元々は豊臣秀吉が建てた伏見城・本丸だったところです。明治天皇の遺言によってこの地に御陵が築かれたそうで、近畿地方での最後の天皇陵になります。墳丘は上円下方墳で「さざれ石」が全面を覆って敷かれています。
 伏見桃山陵のすぐ東には昭憲皇太后(明治天皇妃)の「伏見桃山東稜」あります。また、桓武天皇陵がその北方へ少しのところにもあります。

121024momoyamaryo04 御陵さんを参拝しましたあと、正面の200数十段の大階段を下りてから10数分ほど歩くと立派な神門の「乃木神社」に着きました。明治天皇が崩御され大葬の儀の日の夜、乃木希典(のぎまれすけ)将軍は静子夫人と共に自刃して殉死されています。その後、各地に乃木神社が創建されていますが、この京都・乃木神社は将軍が敬慕した明治天皇陵のふもとに鎮座していることで、一層感慨深いものがあります。
 境内には見どころとなるいくつかの施設があります。その中で私が興味を持ちましたのは、将軍が幼少時代を過ごした長府の乃木旧邸の復元家屋でした。質素で慎ましい生活をしている様子、家事の手伝いで足踏み唐臼(からうす)で精米作業をしながら勉強している様子などが復元展示されていて、苦労しながら成人していったことがよくうかがえます。
 乃木将軍にまつわるその他の遺物や遺構を見学し、もときた道を再び歩いて桃山御陵前駅へ向かいました。

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(左)【伏見桃山陵・参拝道入り口】・・・ ゆったりと幅の広い参拝道がここから1㎞ほど続きます
(右)【明治天皇陵】・・・ 鳥居の向こう見える墳墓は、上円下方墳で「さざれ石」が全面を覆って敷かれています

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【明治天皇陵パノラマ】・・・ 明治天皇陵をパノラマ撮影

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(左)【乃木神社・神門】・・・ 樹齢三千年の幹径2mの台湾ヒノキで造られているそうです
(右)【乃木神社・拝殿】・・・ 拝殿左右には将軍の愛馬の像が

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(左)【乃木将軍愛馬・壽号】
(右)【乃木将軍愛馬・璞号】

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(左)【乃木将軍肖像画】・・・ 将軍記念館で撮影
(右)【長府の乃木旧邸・米搗き(こめつき)】・・・ 乃木少年が足踏み唐臼(からうす)で米搗きをしながら勉学している復元展示

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【乃木家の家庭訓】・・・ 乃木家では父が乃木少年に毎朝、出仕前に一条の教示をされました。この家庭訓が「いろは数え歌」として遺されています。
 ●その中の一条を紹介します … 「日本の教えの基は、仁義礼智信忠孝(じん・ぎ・れい・ち・しん・ちゅう・こう)の道と忘れ給うな」

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2012年11月 9日 (金)

後期「日本美術の至宝」特別展・名古屋ボストン美術館で鑑賞(2012/11/7)

121107bostonm00 11/7(水)に後期「日本美術の至宝」特別企画展を名古屋ボストン美術館で鑑賞してきました。8月にも前期のこの展覧会を観賞してきて、大きな衝動と深い感銘を受けてきたのですが、総入れ替えされた後期展示も必ず鑑賞しなければと、出かけました次第です。

 後期展も前期と変わらず固唾をのむものばかり、日本の絵画の素晴らしさを極めた作品の数々に、日本人としての誇りを覚えずにはいられませんでした。
 後期の見どころは、やはり「平治物語絵巻」の後半部、尾形光琳(おがたこうりん)の「松島図屏風」、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の「鸚鵡図(おうむず)」、曽我蕭白(そがしょうはく)の「風仙図屏風」や「霊昭女図屏風」など等、国宝級の絶品ばかりでした。
 名古屋での会期は9/29(土)~12/9(日)。このあと九州国立博物館では2013/1/1(火)~3/17(日)、大阪市立美術館では2013/4/2(火)~6/16(日)の開催となっています。興味をお持ちの方はお見逃しなくどうぞお出かけください。

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(左)【名古屋ボストン美術館・正面玄関】
(右)【名古屋ボストン美術館・館内へのエスカレータ】

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【「日本美術の至宝」特別企画展・案内パンフレット】

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【美術展のぬり絵用紙】・・・ 館内の図書コーナーに、子供たちが展示品の「ぬり絵」遊びをするコーナーが設けられています

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【ぬり絵の展示】・・・ 子供たちが遊んだぬり絵の展示。素直に表現したなかなか迫力ある仕上がりばかりです

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2012年11月 5日 (月)

伏見・御香宮神社を参拝してきました(2012.10.24)

121024gokogujinja00 先月10/24(水)、京都伏見の御香宮神社をお参りしてきました。歴史上でいろんな出来事と関連していることと、天下の名水といわれる「御香水」が湧き出る神社を以前からお参りしたいと思っていたのですが、この度やっとそれがかないました。また、この地は伏見の銘酒の産地であることは万人が知ることですが、行ってみておいしい水が湧き出てくる地形であることもよくわかりました。東に広がる桃山一帯に浸み込んだ伏流水がそれであり、昔から人々がこの水を「伏水」といってありがたくいただいて、生活に潤いをもたらされていたことでしょう。
 近鉄・桃山御陵前駅のすぐ東側に真っ赤な大鳥居(一の鳥居)があります。そしてまたすぐその先に立派な表門があります。

 ここでちょっと話はそれますが、この表門の道向う真正面に「みたらし」を売る店がありました。一緒に行ったわが女房が一服の時に食べようと買ってきました。その後、神社の境内で食べましたが、その美味しかったこと、いままでに食べてきたみたらしの味とは全く異なもの、「こんな美味しいみたらしがあったのだ」と、この歳になって実感しました次第でした。

 話しを元に戻します。神社の表門は、もともとは秀吉が建てた伏見城の大手門を、徳川時代になってお城は取り壊されて移築されました。そのほかにも取り壊されたお城の建物は二条城や各地のお寺等にも移築されています。そしてこの表門の頭上には見る価値のある「蟇股(かえるまた)」があります。桃山時代の建築装飾で国の重要文化財に指定されているそうです。(蟇股とは:建物の棟木や桁を支える構造材で、あたかもカエルが足を広げた形に似ていることからこの名があるそうです)
 表門をくぐると二の鳥居が、そこから参道を通ってその先が「割り拝殿」。この拝殿がまた素晴らしい。極彩色を施された華やかな彫刻で飾られた建物で京都府指定文化財です。徳川頼宣(とくがわよしのぶ・家康の十男・紀州徳川家初代)の寄進だそうです。表門や拝殿にこのような価値のあるものが建てられているということは、御香宮神社は徳川時代にはそれ相当の位置づけがあったのではないかと感じました。
 本殿も国の指定文化財で、ありがたくお参りして、その横に樋から流れている「御香水」をいただきました。まったりとしてやわらかく喉に気持ちよくしみいる水でした。本殿の裏にまわって、その他のお社もお参りさせていただきました。
 再び拝殿前の境内に出て、幕末の倒幕へのきっかけとなった鳥羽伏見の戦いをしるす「伏見の戦跡」の碑、「伏見城の残石」等を見聞して御香宮神社をあとにしました。

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【御香宮神社・一の鳥居】・・・ 近鉄桃山御陵駅前より撮影

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【御香宮神社・表門】・・・ 取り壊された伏見城大手門が移設されている

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【表門の蟇股(かえるまた)】・・・ 表門の正面を飾る「蟇股」。桃山時代の建築装飾。重要文化財指定

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【二の鳥居と参道】・・・ 表門より撮影

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【割り拝殿】・・・ 極彩色彫刻が華やかに飾られた建物。京都府指定文化財

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(左)【本殿】・・・ 国の重要文化財
(右)【本殿・背面】・・・ 裏側に回って撮影

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(左)【御香水の碑】
(中央)【伏見の戦跡碑】・・・ 佐藤栄作総理大臣の揮毫。御香宮神社は官軍の陣所に、幕府軍は伏見奉行所を陣所として、鳥羽伏見の戦いは始まった
(右)【伏見城跡残石】・・・ 400年余りあとの現在も、伏見城の残石がこのように保管されている

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(左)【みたらし】・・・ 境内で一服していただきました。「こんな美味しいみたらしがあったのか」と驚きの格別の味でした
(右)【みたらしの店】・・・ 表門向かい側の、美味しいみたらしを売る店

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2012年11月 1日 (木)

正倉院展・今年も鑑賞してきました(2012.10.29)

121029shosointen00 今年の正倉院展は10/27(土)に開催されました。その3日後の10/29(月)に、わが女房殿と一緒にさっそく鑑賞に行ってきました。朝10時に奈良国立博物館に到着。大した行列もなく入館ができまして、比較的ゆっくりと鑑賞できましたのが幸せでした。
 正倉院展は今年で64回目を迎えるそうです。昭和21年に第1回目が開催されたのですが、敗戦で国土も日本人の心も荒廃していたこの頃、日本人としての誇りと自信を取り戻せるようにと、この展覧会の開催が始まったと聞いています。
 今年は64件が出陳されていますが、前評判の通りの聖武天皇ゆかりの宝物で、「螺鈿の琵琶」(螺鈿紫檀琵琶・らでんしたんのびわ)の輝く装飾の美しさ、「双六盤」(木画紫檀双六局・もくがしたんのすごろくきょく)の綺麗なモザイク装飾と色とりどりの双六の駒は、本当に鑑賞に来てよかったとしみじみと感じました。そして、今回のメイン出陳宝物となっています「ガラスのコップ」(瑠璃坏・るりのつき)はコバルトブルーの透き通るような美しさにしばし見とれるものでした。シルクロードを経てもたらされたこのグラス、世界にただ一つ、私たちの日本にしか保存されていないのですから、日本が古代からいかに長い年月を外国からの侵略もなく安定した国であったかと思うと幸せを感じずにはいられません。

 10時過ぎに展示室に入り12時半ごろすべての展示宝物を観賞し終えました。本当にじっくりと心ゆくまでの鑑賞ができました。そして、館内の美しい日本庭園を眺めながら抹茶をいただきしばし休憩をしました。
 その後、講堂で行われています、展示の見どころをスライドで解説する30分間の「正倉院展ボランティア解説」を聞いてきました。毎年この解説も聞きにいっているのですが、鑑賞した後の復習にもなりより理解が進むので感謝しています。
 14時過ぎに博物館をあとにして、市街地に出て遅い昼食をとり奈良公園を少し散歩して16時ごろに帰路につきました。ゆっくりとした時間を過ごした奈良の一日でした。

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(左)【正倉院展・奈良国立博物館】・・・ 正倉院展会場の奈良国立博物館新館
(右)【入場者の列】・・・ 始まって3日目の朝は30mほどの列で、流れのままスムーズに入場ができました
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(左)【正倉院展・パンフレット】・・・ 会期は11/12(月)まで
(右)【正倉院展・ボランティア解説案内板】・・・ スライドで30分の解説。一日に5回あります

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【奈良国立博物館の日本庭園】・・・ 美しい庭園を眺めながら抹茶をいただきました

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(左)【抹茶券】・・・ 500円也
(右)【抹茶とお菓子】・・・ 和服のご婦人が抹茶のサービスをしてくれます

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【興福寺・五重塔】・・・ 紅葉と緑の大木の向こうに五重塔の先端が/三条通から撮影

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【奈良公園・飛火野のナンキンハゼ】・・・ 今年も飛火野のナンキンハゼが美しく紅葉しています

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