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2012年9月の1件の記事

2012年9月14日 (金)

CanonプリンタMP630のB200エラー修理

120914mp630b20000 CanonプリンタMP630でB200エラー表示が出て、使用できなくなったと点検を頼まれました。メーカの使用説明書ではB200エラーの場合は、メーカ修理を依頼する旨の記載がされています。このプリンタのユーザーの方がメーカへ問い合わせましたところ、修理費用と配送料で約11,000円との回答だったようです。
 依頼を受けて私の方で修理可能なのか、メーカへ出さなければならないのかの判断のための点検をまずやることにしました。私が持っています情報では、B200エラーは「プリンタヘッドもしくはIC基板の故障」が原因と認識しています。IC基板故障ならメーカ修理か、IC基板の正常な故障品をどこかで買ってきて取替修理するしか方法がありません。
 一方、プリンタヘッド故障は、インクカートリッジの状態をIC基板に伝えるための電極部に何らかの異常が生じていることも考えられます。これもメーカ修理か中古のヘッドを購入して取替になります。

 このような判断基準ですが、ヘッド故障の場合はあるいはヘッド本体の洗浄で修復できるかもしれないと考え修理をやってみることにしました。
 とはいっても、プリンタそのものはB200エラー表示が出ている状態では、スキャナユニットを持ち上げてもプリンタヘッドは右端にくっついたままです。このままでは手が付けようがありません。ヘッドをインク交換定位置の正面まで移動させる必要があります。
 このヘッドを定位置に移動させる操作が、「サービスモード」というメンテナンスができる状態にすることで、そのサービスモード操作情報をWebサイトで入手して行いました。

 その後は、手順を追ってプリンタヘッドの取外し、洗浄、乾燥のメンテナンスを行い無事修理が完了。そして、ノズルチェックパターン印刷とヘッドクリーニングを2回行い、正常印刷を確認してプリンタは正常復旧しました。
 興味のある方、参考にされたい方は、これらの作業手順と作業内容につきましての具体的な事柄を、以下の写真とその説明でご覧ください。

【写真はクリックで拡大します】

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(左)【B200エラー表示】・・・ トラブルの解決はメーカ修理依頼する旨の指示となっている
(右)【B200エラーでのヘッド位置】・・・プリンタヘッドは右端にくっついたまま。このままでは手の施しようがない

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(左)【サービスモード1】・・・ プリンタをメンテナンスするためには、次の手順で「サービスモード」状態にする

(サービスモードへの手順)
《1》「ストップ」ボタンを押したまま、「電源」ボタンも押したままにする ・・・ 緑ランプ点灯
《2》5秒ほど待つ
《3》「ストップ」ボタンを離す(「電源」ボタンは離さない)
《4》「ストップ」ボタンを押す ・・・ オレンジランプ点灯
《5》「ストップ」ボタンを再度押す ・・・ 緑ランプ点灯
《6》「電源」ボタンを離す ・・・ 緑ランプ点滅
★「Service Mode」が液晶に表示する ・・・ 緑ランプ点滅
(右)【サービスモード2】・・・ 「Service Mode」表示してから10秒ほど待つと「Idle」が表示する( 緑ランプが点滅から点灯に変わる)

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(左)【プリンタヘッドが正面位置へ】・・・ 「Service Mode」/「Idle」表示されてから、スキャナユニットを持ち上げるとプリンタヘッドはインク交換位置へ移動する
(右)【プリンタヘッド取外し後】・・・ インクタンク及びヘッドを取り外した状態

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(左)【汚れたヘッド1】・・・ 不具合があった汚れたプリンタヘッド。電極部付近が廃インクで汚れているのがわかる。この時点で、多分この汚れが原因だろうと確信しました
(右)【汚れたヘッド2】・・・ 印刷時にインクが噴射するノズル付近。少し汚れが見えるが、今回の不具合には影響がないように見える

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(左)【洗浄後のヘッド1】・・・ 上の写真と見比べれば、電極部付近がきれいに洗浄されたことがはっきり確認できる
(右)【洗浄後のヘッド2】・・・  イ ンク噴射ノズル付近もきれいになった

(ヘッド洗浄作業内容)
《1》取り外したヘッドを水洗いで概略の汚れを洗い流す
《2》空缶にヘッドを入れて60℃の湯を入れ、ヘッドを数回揺り動かししばらく浸しておく。湯が冷めたら、湯を入れ替えて同じ作業を3回繰り返し
《3》その後、新しい湯を入れてヘッドを浸したまま一晩そのままにしておいた
《4》翌朝、缶から取り出したヘッドを水洗い3回繰り返し、庭に出て手でヘッドを振って水切りを行う
《5》完全に水切りしたあと、
  ・扇風機で風を当てて乾燥3時間
  ・その後、自然乾燥を7時間
《6》そして作業2日目の夜、ヘッドの再組付けへ進んだ

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(左)【ヘッド取付け復旧】・・・ 洗浄後のプリンタヘッド取付け復旧
(右)【インク取付け完了】・・・ カートリッジインクを取付け完了。通常のプリンタ使用している状態に復旧

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(左)【プリンタ動作確認】・・・ 電源を投入して液晶モニタが通常使用時と同じ表示になった。すべて問題なく復旧したことが確認できた。あとは印刷確認を残すのみ
(右)【電源投入後のインク】・・・ 通常はカートリッジのランプが点灯する。このプリンタの場合は「ブラック」2本は純正品なので点灯しているが、「マゼンタ」「シアン」「イエロー」は再生品なので点灯しない。これは仕方がないことなので、そのまま印刷確認へ進みました。

 まず、ノズルチェックパターン印刷とヘッドクリーニングを2回行い、ノズルに問題ないことを確認し、テスト印刷でも正常であることを確認して今回の修理完了としました。
 なお、今回の故障要因の推測ですが、この再生インクカートリッジよりインク漏れが多くあったのではないかとも考えられます。

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