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2012年8月18日 (土)

ボストン美術館・特別企画展「日本美術の至宝」を観賞

120817bostonm00_2 8/17(金)名古屋ボストン美術館で開催中のボストン美術館・特別企画展「日本美術の至宝」を観賞してきました。アメリカのボストン美術館が所蔵する10万点超の日本美術品の中から、今回は国宝級といえる66作品が日本へ里帰りしての初公開をされています。名古屋ボストン美術館では、これらの作品を前期(6/23~9/17)、後期(9/29~12/9)の2期に分けて展示されます。
 公開された66作品中の名古屋での前期展示は33作品でした。ゆっくりとしたゆとりを持った配置で、入場者もそんなに多くはなかったので、混雑することもなくじっくりと時間をかけての鑑賞ができましたことは嬉しかったです。
 展示品の中でも圧巻だったその一つは、「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」でして、今年のNHKドラマ「平清盛」を6月放送で見た平治の乱が、リアルな戦さ場の情景がひしひしと迫ってくる感じで興味深く観賞しました。また、そのほかのものでは、「吉備大臣入唐絵巻」の遣唐使で唐へ行った時の話の面白さ。もう一つは、江戸時代中期の画家・曽我蕭白(そがしょうはく)の「雲龍図」は高さ165㎝、幅10m85㎝のむちゃくちゃに大きい龍の絵でした。絵の大きさもさることながら、飛び出してくるような力強さと愛嬌のある龍の顔は、絵の前から離れるのが惜しい感じで、置かれている椅子にしばらく座って鑑賞していました。
 この迫力ある作品の数々の実際をまだご覧になっていない興味のある方は、是非とも展覧会をご覧いただけたらと思います。9月下旬からの後期展もまた出かけたいと思っています。東京での展示は終了していまして名古屋のあとは、九州国立博物館と大阪市立美術館で来年開催される予定です。

 ボストン美術館所蔵の日本の美術品のことについて触れます。このような10万点超の日本の美術品がどうして海を渡ってしまったのかということなのですが、それは仕方がないことだったようです。明治維新ののち、「廃仏毀釈」の嵐が全国を大混乱にしていたということでした。貴重な仏像等はどんどん破壊され焼却されるとかで、美術品の価値観が全く異質な一時代だったといえます。また、大名家等で所蔵していた大切な絵画も同じで、二束三文の価値で放出されていたようです。その中で、これらの価値を認めた欧米の金持ちがどんどん買い求めていったということでした。ボストン美術館の所蔵品も同様に買い求めていかれたものといえます。
 その結果、いまの時代になってこれらの貴重な美術品が日本に存在しないことは誠に残念なことです。しかし、思えばこのような海外のコレクターのお蔭で、今の私たちがこれらの作品を鑑賞できるということになるわけで、海を渡って大切に保管されたことをむしろ喜ばなければならないというように思えます。

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【名古屋ボストン美術館】

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(左)【ボストン美術館・特別企画展「日本美術の至宝」】案内ボード
(右)【チケット売り場】


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(左)【入場券】…表と裏)
(右【「日本美術の至宝」ポスター】…館内掲示の前期/後期展示ポスター

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