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2009年12月 3日 (木)

若冲ワンダーランド特別展/MIHO MUSEUM

091203miho_01_2   京都新聞主催の「若冲ワンダーランド秋季特別展」がMIHO MUSEUMで開催されていましたので、12/3(木)に鑑賞してきました。江戸時代中期の画家『伊藤若冲(じゃくちゅう)(1726-1800)はこの10年ほど人気を高めてきているそうです。

 展覧会場のビデオでの説明によりますと、若冲は京都錦小路(今の錦市場)で青物問屋「枡屋」を営んでいて40歳で隠居後、絵の道に没頭したとのことです。狩野派で学びその画法に飽き足らず実物写生に移行し、写実と独創的な想像を組み合わせた描き方に発展していったそうです。当初は模写から始まり、数十羽の鶏を庭で放し飼いにして写生をしていたとか。そして花や鳥、動物を独創的な筆タッチでの写生に芸域を広げていったとのことです。
 鶏の水墨画展示もたくさんありました。どの絵を見ましても鶏の普段のしぐさが実にリアルに描かれていて、本当に楽しく鑑賞できました。

 この展覧会では、昨年夏に北陸の旧家で発見された、若冲の「象と鯨図屏風」が初公開されていました。象や鯨が奇抜に描画されていて、その情景は素人の私であっても興味深く見ごたえのあるものでした。ここに描かれている象は、その当時に南蛮より渡来した象が長崎から江戸へ運ぶ際に、京で天皇に謁見したとのことです。若冲もその際に見ることができたのだろうと思います。

 MIHO MUSEUMは滋賀県・信楽の山岳地帯にあります。神慈秀明会の会主のコレクションの展示館として建設されています。この美術館の壮大さと豪華な美しさと清潔さには圧倒されます。その物すごさはどうぞ写真でご覧ください。そして、美術館へ行くまでの道のりもまた驚きそのものでした。
 まず最初に駐車場に到着して、そこから歩いて「レセプション棟」に入ります。ここで入場券を買いますと、玄関より電動カートで送ってくれます。そしてゆったりした桜並木を通って、高速道路並みの大きな、そして200mほどの長さのトンネルに入ります。トンネルをくぐりぬけますと、深い谷があって谷には100m以上の大きな吊り橋が、そしてその向こうに美術館が見えてくるのです。まさに、桃源郷に進んでいくという感じでした。500mほどのゆったりとした道のりのプロムナードです。
 美術館そのものも目を見張るものです。館内の壁や床はすべて大理石。豪華なお城の中に入った感覚でした。そして、建物の建設状態が通常とは違っています。自然環境との調和を考慮して建造物の80%は地中に埋めているとの説明でした。
 美術館の入場料は1,000円。会場への送り迎えの電動カートや館内のスタッフ、そして建造物の初期投資費と維持費用を考えますと、到底採算の合うものではないと思います。神慈秀明会の財力の底深さがそれを可能にしているのでしょうが、人ごとながら気になることでした。

 鑑賞した若冲の水墨画の「不思議な世界」-ワンダーランド。絵ごころにはまったく通じていない私でも、興味深く興奮を覚えましたのですが、会場のMIHO MUSEUMの豪華さにはいままで体験したいろんな事柄を超えるものすごさを見せられた思いでした。

 この、「若冲ワンダーランド」秋季特別展は、12/13(日)まで開催しています。興味を覚えられました方は、是非足を運んでいただければと思います。

【写真はクリックで拡大します】

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【若冲ワンダーランド展】・・・会場へ豪華な階段を上って進む

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【MIHO MUSEUM正面】・・・送迎の電動カート内より写す

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左:【美術館玄関ロビー】・・・正面には形よく手入れされた松の木が
右:【館内】・・・壁や床はすべて大理石の豪華そのもの

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【館内よりの風景】・・・水墨画を見る思いの山また山。向こうの山に僅かに見えるのが神慈秀明会の建物だそうです

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左:【美術館のレセプション棟】・・・まずここで入場券を買う
右:【送迎電動カート】・・・レセプション棟よりこのカートで送迎。500mの道をトンネルを通り吊り橋を渡って美術館へ

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左:【美術館へのトンネル入り口】・・・トンネルまでは桜並木
右:【トンネル内】・・・長さ200mほどある

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【吊り橋より美術館を】・・・トンネルを抜けて吊り橋にかかると美術館が見える。建造物の80%は地中に埋められて、自然環境との調和を考慮している

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コメント

ごうとうですさん
Mihoミュージアムの豪華さには本当に驚嘆ですね。私も今までいった美術館でこのようなところはお目にかかったことがないです。
この日は作品の素晴らしさと合わせて何か宝物に接した感じでした
  1/5(火)  水無月生

投稿: 水無月生 | 2010年1月 5日 (火) 15時34分

私もずいぶん前に ミホ・ミュージアムへ
婦人会からいきました。山奥に立派な美術館があるのにびっくりしました。ゴーカートはなかったように思いました。

投稿: ごうとうです | 2010年1月 5日 (火) 15時30分

伊勢芋さん
こんばんは。若冲の絵は、自由奔放なところがいいですね。江戸時代の町人は、階級社会の中にありながら何事にも伸びやかな暮らしを送っていたということが、若冲の絵からもうかがい知れるのが面白いです。
MIHOの建物は中国人の設計者の手によるものです。日本の建築様式を表現しようとしたそうですが、やはり文化の違いからでしょうね。私たちの目から見ると異様さは否めませんでした。
  12/7(月) 水無月生

投稿: 水無月生 | 2009年12月 7日 (月) 20時25分

若冲の絵は、写実有り、デフォルメ有り、大胆なデザイン有りで、私も好きな画家の一人です。40歳過ぎで画の世界に入ったとは知りませんでした。
 MIHO MUSEUM の場所、アプローチ、建物すごいですね。しかし、私はなんだかデザインを意識しすぎた建造物だなという違和感があります。

投稿: 伊勢芋 | 2009年12月 6日 (日) 19時47分

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